令和2年1月に厚生労働省が日本国内で初めて新型コロナウイルスの感染者を確認してから3年が経とうとしています。今後も変異株の流行が懸念され予断を許さない状況が続いている中、一宮市でも変異株に対応した4回目、5回目の新たなワクチン接種が始まりました。この3年間、ご夫婦やご家族での旅行、運動会、誕生日会、敬老会、かわいいお孫さんとの歓談や面会など、さまざまなことが制限されました。そのご労苦たるや、想像を超えるものがあります。一日も早く平穏な日常が戻ってくることを願うばかりです。
　一宮市の財政運営を見ても、新型コロナウイルス感染症の終息の兆しが見えず、地域経済の先行きは不透明であることから、歳入見通しは楽観視できない状況です。そんな中でも、少子高齢化対策や災害対策などに継続的な支出が必要となるほか、保健所の新規整備、浅井町連区に建設予定の新学校給食共同調理場、小中学校・児童館・保育園など公共施設の老朽化対策など対応に迫られています。
　一宮市の予算編成方針の中核は「選択」と「集中」の徹底です。議会としても国・県の動向を十分把握し補助金等の財源確保、事業実施の機会を逃さないなど、社会の情報に常にアンテナを高くし、アフターコロナの新しい社会経済、そして次の100年に向けた新しい一宮市を創り出すべく、市議会としても、健全かつ安定的な行財政運営が成されるよう取り組んでまいります。私、浅井俊彦は、行政の費用対効果を厳格に審査し、各事業の優先順位の見極め、必要であれば大胆な見直しを行うなど、常に市民の視点に立った施策の実現を提言してまいります。

一宮市議会議員　浅井俊彦